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FAQ
性的指向及び同性愛に関するアメリカ心理学会の公式見解を紹介します。尚、この情報はアメリカの Parents, Families and Friends of Lesbians and Gays という団体から提供されたものです。
Q:性的指向とは何か。
A:性的指向とはセクシュアリティーを構成する四要素のひとつである。それはある特定の性(gender)を持つ人に対する持続的な魅力(例えば、情緒的魅力、恋愛対象としての魅力、性的魅力、情愛を注ぐ対象としての魅力)を特徴としている。セクシュアリティーを構成するその他の三要素は生物的性、ジェンダー・アイデンティティー(男性、或いは女性であるという心理的認識=社会的性同一性)、社会的性役割(女性的・男性的行為に関する社会的規範への執着)である。同性に対して魅力を抱く同性愛、異性に対して魅力を抱く異性愛、異性・同性のどちらにも魅力を抱く両性愛(バイセクシュアル)の三種類の性的指向が一般的には認識されている。同性愛指向を持つ人々は、(男性の場合)「ゲイ」(本来は男性同性愛者と女性同性愛者の両方を意味する)、(女性の場合)「レズビアン」(女性同性愛者)と呼ばれる。
性的指向は性行為とは区別される。なぜならば、性的指向には感情や自我意識も含まれるからである。人は行為において自らの性的指向を表現することもあれば、そうでない場合もある。
Q:ある特定の性的指向を持つのはなぜなのか。
A:個人の性的指向がどのように発達するのかという問題は、研究者によっても明確には解明されていない。遺伝説、先天的ホルモン説、幼児期の体験説といった具合に、性的指向に関しては様々な理論が異なる根拠を持ち出した。しかしながら、多くの研究者が一致する見解がある。その見解とは、ほとんどの人の性的指向は、幼児期における生物的、心理的、社会的要因の複雑な相互作用を経て形成されるというものである。
Q:性的指向は選択可能であるのか。
A:選択可能ではない。性的指向は性交渉の経験が皆無であっても、思春期の早い段階でほとんどの人に現れる。同性愛指向から異性愛指向へと性的指向の転換を数年間懸命に試みたのだが、いずれも失敗に終わったという報告もある。これらの理由から、心理学者は性的指向を、意志で転換可能な意識的な選択とは認めていない。
Q:同性愛は精神病、或いは感情的問題であるのか。
A:同性愛は精神病でもなく、感情的問題でもない。心理学者、精神科医、そして他の精神保健専門家は、同性愛は病気でも精神障害でも感情的問題でもないと同意している。過去35年間の多くの客観的科学的研究は、同性愛それ自体が感情的・社会的問題とは無関係であることを示している。
過去において、同性愛は精神病と見なされていた。それは、同性愛に対して偏見に満ちた情報しか精神保健専門家や社会が持ち合わせていなかったからである。その偏見に満ちた情報の原因として、ほとんどの研究が、治療を受けているレズビアンとゲイのみを対象にしたことが挙げられる。研究者が、治療を受けていない同性愛者に関しての資料を吟味した結果、同性愛は精神病であるとする考えが間違いであることを発見した。
1973年、アメリカ精神医学会は同性愛に関する新しい研究の重要性を認め、学会の精神・心理障害に関する公式リストから同性愛を削除した。そして1975年、アメリカ心理学会はこの動きを支持する決定を下した。同性愛指向は精神病のひとつであるとする同性愛に付されたスティグマ(汚点)を、精神保健専門家が率先して取り除く努力をするよう両学会は強く求めている。同性愛を精神障害のリストから削除して以来、この決定は、それに続く研究成果や両団体により強く支持されている。
Q:同性愛者(ゲイ/レズビアン)は良き父、良き母になることができるか。
A:同性愛者は良き父、良き母になることができる。同性愛者を両親に持つ子供と異性愛者を両親に持つ子供のそれぞれを比較した研究によると、知性や心理的適応、社会的適応、友人による評価、社会的性同一性の発達や性的指向の発達において、それぞれの子供達に発育上の違いは認められない。
同性愛に対するステレオタイプのひとつに、男性同性愛者は男性異性愛者に比べて子供に性的いたずらをする傾向がより高いという誤った考えがある。そのようなことを示す根拠は全くない。
GLBT Families
Q:性的指向を人々に公言するゲイやレズビアンもいる。それはなぜか。
A:なぜなら、自分自身の様々な側面を他人と共有することは精神衛生上重要なことであるからだ。一般的には「カミングアウト」と呼ばれるように、レズビアンやゲイのアイデンティティーの発達の過程は、心理的適応と密接に関係していることが知られている。ゲイ、レズビアンのアイデンティティーが肯定的であればあるほど、精神衛生の状態はさらに良好になり、自尊心もさらに誇り高くなる。
Q:カミングアウトの過程がとても困難になる場合もある。それはなぜか。
A:それは同性愛者に対する誤ったステレオタイプや根拠の無い偏見に起因する。レズビアンやゲイのカミングアウトの過程は、とても挑戦的な過程であり、心理的な苦痛を生じさせうる。レズビアンやゲイが同性に魅力を感じることに始めて気づくと、彼ら/彼女らはしばしば「違和感」や「孤独」を感じる。そしてカミングアウトをした場合、家族や友人、職場の同僚や宗教団体から拒絶されるのではないか、という恐怖心を抱く可能性がある。
それに加えて、同性愛者は頻繁に差別や暴力の標的となる。暴力や差別を受ける脅威は、レズビアンやゲイの発育(成長)上の障害となる。1989年に国家機関(アメリカ社会保健福祉省)が行った調査によると、ゲイの5%、女性同性愛者の10%が、過去一年間に「同性愛者である」という理由で物理的虐待や暴力を受けたと報告している。そして47%が生まれてからこのかた、何らかの差別を受けたと報告している。他の研究調査も、同性愛者は差別や暴力を受ける確率が高いという類似的結論を出している。
Coming Out Resources
Coming Out Stories
Q:レズビアンやゲイに対する偏見や差別を克服するのには、何をすべきか。
A:ゲイやレズビアンに対して最も友好的な意見を持つ人々というのは、実際に少なくとも一人の同性愛者(もしくは複数の同性愛者)と良い交友関係を築いている。ゆえに、心理学者は同性愛者全般に対しての否定的な態度は偏見に由来していると考えている。そしてその偏見は、実際にレズビアンやゲイと接したことに起因するものではなくて、同性愛者に対するステレオタイプや偏見に起因しているとしている。
さらには、他のマイノリティー集団のように、(同性愛者を)暴力や差別から守ることは極めて重要である。いくつかの州では性的指向に起因した、個人に対する暴力を憎悪犯罪として扱い、アメリカ合衆国の八つの州では、性的指向に起因する差別の禁止を法として定めている。
Q:性的指向は治療で転換可能か。
A:不可能である。同性愛指向は精神病でもなく、同性愛指向を異性愛指向に転換させる科学的な根拠は全くない。確かに、自分自身の性的指向、或いは他人の性的指向の転換を試みる人はいる(例えば、両親が子供の性的指向を転換させるための治療を探すこと)。性的指向の転換治療を引き受けたセラピストの中には、患者の性的指向の(同性愛指向から異性愛指向へ)転換に成功したと報告する者もいる。しかしながら、その報告の年密な調査を実施したところ、いくつかの疑わしい点が指摘された。それらの多くは精神保健専門家よりもむしろ、性的指向に理想的観点を持つ多くの団体からなされたものである。そして、(性的指向の)転換治療後の患者の追跡調査の期間が短すぎる問題がある。(=つまり、性的指向の転換に成功したという報告は信頼できるほどのものではない、という意味。)
1990年、アメリカ心理学会は、(性的指向の)転換治療に効果があるとする科学的証拠はなく、その転換治療はむしろ有害であると言明した。性的指向を転換することは、ただ単に性行為を変える問題だけではない。それは人間の感情的、恋愛的、性的意識の変更を要求し、さらには人間の自我意識、社会的アイデンティティーの再構成をも要求する。性的指向の転換を試みる精神保健専門家もいるのだが、障害でもなく、個人のアイデンティティーにとって極めて重要な特徴(=性的指向)を、治療し転換させようとする倫理観に疑問を投げかける精神保健専門家もいる。
すべてのゲイ/レズビアンが性的指向の転換をするためにセラピーを受けるのではない。ゲイ/レズビアンは他の誰とも同様な理由でカウンセリングを受ける場合もある。それにゲイ/レズビアンはカミングアウトをするために、或いは偏見や差別や暴力に対処するために心理学的アドバイスを求めているとも言える。
So-Called “Reparative” or “Conversion” Therapy
Q:なぜ我々は同性愛についてより学習することが大切なのか。
A:すべての人が性的指向と同性愛について学ぶことは、同性愛嫌悪の偏見を小さくすることに繋がる。同性愛に関する正確な情報は、自らの性的指向に葛藤している若い世代にはとりわけ重要である。そのような情報へのアクセスは性的指向に悪影響を与えるという不安には根拠がない。
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© 1996-2008 Affirmation: Gay and Lesbian Mormons
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